床下エアコン

藤井寺の家(親世帯・子世帯)に床下エアコン(三菱霧ケ峰)を設置してみた。

最近では冬の暖房として床下エアコンを使うことが多いです。
藤井寺の親世帯の家の床下エアコンは窓際の35センチ上がった腰掛の下に設置しています。

エアコン丸出しではかっこ悪いので、杉のガラリでエアコンを隠してます。

エアコンの吹き出し口廻りの床をくり抜いて、基礎のある床下空間に暖かい空気を送って床を温めてあげるのが床下エアコンの役割です。

床下に暖気を送り、床下廻りの基礎へ蓄熱させるためには空気が漏れないように気密をしっかりとる必要があります。自ずと、基礎廻りを断熱する基礎断熱となります。

今回こちらの住まい(藤井寺の平屋)は気密検査でC値=0.5㎝2/m2という数値でした(C値1.0未満が高気密高断熱を標榜するのに最低限の目標値と言われています)。

C値というのは、家全体の隙間合計面積を建物の延床面積で割ったもので、小さいほど隙間の面積が小さいということです。

気密が高いほど空気が漏れないので、床下エアコンの効きも効果的ということになります。

熱気が床下の方へ流れるように、エアコンの羽の前に邪魔板を設けています。

床下エアコンの機種は?

床下エアコンに使うエアコンは特別ばものではなく、普通の壁掛けのエアコンを使っています。

一つ注意点として、ほとんどのエアコンは温度センサーが本体機器についているのですが、この床下エアコンの場合本体で温度を感知したいのではなく、あくまでも室温を感知したいので、リモコンに温度センサーがついている三菱の霧ケ峰を選択しています。

写真左の赤丸が温度センサー付きのリモコンです。

床下エアコンと床暖房の違い

床下エアコンと床暖房何が違うの?とよくご質問を受けますが、
床暖房は床材と床下地との間にある熱源を入れて暖め暖房する方法で、手っ取り早く床が暖まる点がメリットだが、ランニングコストが高めで、寿命がきた時には床を取り換えるといった大掛かりな工事になってしまいます。
無垢を床に使えないものも多いです。

なぜ床下エアコンを採用するのか

なぜ床下エアコンを使うのかというと、イニシャルコスト、ランニングコストともに圧倒的に安いということ。

あと、後のメンテナンスや寿命がきた時でもエアコンを取り換えるだけで済む点もメリットです。