和についてちょっと。
「和」を辞書で調べてみると、①和らぐ(やわらぐ)、和む(なごむ)②日本的なのも③足す、加える④混ぜる
といったことが書いてあるのですが、
これらを要約すると、「和」とは日本伝統的なものだけでなく、いろんな要素を混ざり合って、心が和むものをつくりだすことを意味しているように思います。
日本の歴史でいえば、常に海外からの影響を受け古代においては中国、近代はヨーロッパ、現代はアメリカの文化やや社会に仕組みを取り入れてきました。
影響を受けるといっても、今の中国のように、そのまま受け入れるのではなく、日本の良さを保ちつつ、「足したり、加えたり」して、自国の新しいものを生み出してきたように思います。
うまく吟味し、発展させるところが、日本の最も優れたところだと思います。
日本は昔から、繊細で清楚な美意識をもち、勤勉で、ものづくりに対して妥協しない姿勢が特徴で、今なお変わらず持ち続けています。
着物や織物、染め物などが代表的で、あの繊細美は日本独特のものでしょう。
最近、いろんなものづくりをする業種の方々と接する機会が多く、「中国に仕事が流れて仕事が減ってきて、今後が心配だ」とお話を聞くのですが、
中国にもアメリカにもできないものがあるはずです。
日本では到底成功しないといわれていた、自動車産業も今では世界一、その他でも今なお日本産のものは高級品として扱われています。
小さな島国では考えられない発展を成し遂げてきたと思います。
お人好しの人種なのですから、交渉能力で勝てる訳がありませんので、すべて技術のおかげでしょう。
短期間のことで考えれば、しんどいかもしれませんが、モノの価値観はやはり自国でしか生めないものだと私は思います。
自分の又自国の技術を信じ邁進してほしいなと思います。
それが日本って国なんですから。
今日はちょっと大きな話題でした。