土壁の暖房負荷

土壁A(外断熱)・土壁B(無断熱) 新建材A(グラスウール)高断熱(省エネ4)・新建材B(グラスウール)低断熱の暖房負荷エネルギーの比較実験データを見てわかったことなんですが、

室内の気温を同じ温度に維持するために使うエネルギーが最も大きいのが、土壁Bの無断熱で、気温が高くなればなるほど、負荷は増していきます。

土壁は熱容量が大きいため、温まりにくいことと、断熱性が小さいため、熱が放熱されることが原因です。

土壁に外断熱を足すことで、新建材Aの高断熱のものとほぼ変わらなくなります。

土壁の家は断熱材としてはやはり無理があるのでしょう。

しかし、土壁プラス付加断熱とすることで、断熱性が満たされることがわかりました。

次に、冬季3日間の暖房なしの室内の気温変動のデーターをみると、

土壁AとBを比較すると、4℃も違いがあります。付加断熱にすることはで熱損失を抑え、暖かくなることがわかりました。

新建材Aの高断熱と土壁A(外断熱)を比較すると、土壁の方が、変動が小さいのがわかります。

これは土壁のあたたまるのも冷めるのもゆっくりである蓄熱性が高いことが原因で、また、付加断熱によって熱が逃げないことでより安定した室内温度を保てています。

いくら気温高く(低く)ても、室内温度が不安定だと不快に感じるので、「安定」させるには、土壁の蓄熱性はかなり有効です。

土壁は、夏の快適性だけでなく、冬も新建材以上の快適性が得れる可能性は多いにしてあることがわかりました。
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