現代の床の間

暮らしの中に飾れるところがあれば生活がより楽しいものになります。
そのため、飾り棚をところどころに設けるようにしています。

キッチンもそうで料理し家事をするだけでは家事も義務でしかなく楽しくない。
お気に入りの皿や茶碗、湯呑、陶器を飾ったりすることでなんとなくオシャレになった気分にもなれる。

ネットでオシャレな時計や写真立てなどを探して、飾ることも趣味のひとつになったらいいなと。


今はもうなくなりつつある床の間。
家事やお仕事で忙しいのに、家の中に花を飾ったり、生けたりする暇もないし、床の間を設けるのであれば、部屋を大きくしたいと思うことは今の時代は当たり前のことだと思います。

しかし、忙しく悩み多いからこそ、四季折々のものを飾りそれを見て精神を豊かにすることって必要なのではないかと。

昔ながらの宗教としてや身分格差を表すための意味を持たせた床の間のようなものは何か重いし、一般家庭にはする必要もないように思う。

私が思う床の間はもっとラフな感じで、「飾れる場」はあってもいいんじゃないかなという感じです。


何か雑多なスペースの中に贅沢にもお花を生けてるだけの間があったてもいいんじゃないかなと。
そこに少し心のゆとりを感じることができるかな。

今回藤井寺の家でも床の間はあります。
お施主さんのお気に入りの陶器などがきれいに並べれるように、以前住んでいた床の間よりも少し気軽に利用してもらえるように設計しました。

かりゆしの家畳リビングの一角