一日のうちで家の中でLDKで過ごすことが大半だと思うのですが、その中で立つ、座るといった行動をできるだけ苦にならないように計画することで生活がぐっと楽になるのではと考えています。
キッチン:奥様が立って食事を作る。
おしりの高さ 700mm~800m 目線はの高さは1500mmくらい
ダイニング:ダイニングテーブルで椅子に座って食事
椅子の高さ 350mm~450mm 目線は1200mm(男性)
リビング:ソファーに座る
ソファーの高さ 300mm~400mm 目線の高さ950mm(男性)
フローリングに直に座る
おしりの高さ 0mm 目線の高さ650mm~700mm
立った状態から床に座るのに800mmの高さの差があるのです。
これだけ差があると座るのに少し負担がかかります。
特に、小さなお子様をもつ奥様や私ぐらいのちょっと運動不足の中年は年々ぎっくり腰が怖くて、腰をおろすことに少し恐怖を感じます。
できるだけ腰に負担の掛らないように、しゃがむ高さをできるだけ小さくしたい。この立っている時と床との高さの中間的な高さが「居心地を良くするために」とても重要ではないかと思うのです。
この高低差が少ない空間があればあるほど、居続けやすい場が増えます。
たとえば、リビングに隣接した畳の間を設けた場合、畳は当然座って利用するもので、畳に座るとなると結構気合いを入れないといけないのです。
ですので、あえて畳の高さを300~400mm上げて中間的な高さで造ってあげるのです。
流行りの、小上がり畳ってやつです。
高さを上げてあげることによって、気軽に座ることもできるし、ソファーの大きい版としての利用ができるので、利用頻度も増します。
ダイニングの椅子と同じ高さなので、目線が揃うため、ダイニングにいる家族とも会話もしやすくなり、TVの位置とも合うので寝ころびながらTVが見れます。
目線でいえばキッチンの床の高さもすこし下げて、土間と同じ高さにしても面白いかなと思います。
キッチンとダイニングとの床に高低差があり過ぎると配ぜんするときに少々不便ですが、フローリングに気軽に腰掛けたりもできるので、それ以上の効果はありそうです。
またリビングにソファーをおかずフローリングに直に座りたい場合、
ダイニングは座卓をして利用し、堀炬燵にしてもいいかなと思います。
床をフラットにするバリアフリーもいいですが、立つ、座るといった行為の差を緩和することも考慮すると、より体に負担が掛らない思うんです。(車いす対応とかは別ですが。)
家族が集うリビング、ダイニング、キッチンで「立つ、座る」ことを考えて、高さを設定すればより自分たちらしい居心地が良い空間ができます。
場所ごとに椅子を置くことを考えると段差は有効かと思います。