隠れた美

昔、家づくりの現場で作業しているときに、いろんな職人さんの仕事をじっと見ていました。

かっこいいなと思った部分は、家が完成して、隠れて見えなくなるところ程、すごく丁寧に繊細に仕事をしているところです。

職人さんに「みえなくなるのだから、見栄えは気にしなくてもいいんじゃないですか?」と聞くと、

「見栄えを良くするしないとかではなく、家というのは、何十年も住むところなので、手を剥くとそこから、劣化してしまう。

見えるところは、悪くなるとすぐにわかるから、取り替えることできるが、隠れてしまうところは、すぐには替えれない。だから見えないところには慎重に仕事しないといけないんやで。

これは人生においても同じやぞ。」

と話してくれました。

多くの人に認められようと思えば、見えやすいところのほうがわかりやすいのですが、認められる認められないということではなく、家に住む人のことだけを思い造っているのでしょう。

写真は昔家づくりには欠かせなかった土壁の下地で竹小舞といって、土を塗るための下地で、仕上がると完全に見えなくなります。

格子状に編まれた竹は綺麗に並んでおり、美しいです。
思わず見とれてしまいます。こんな綺麗で繊細なものが見えなくなるんですよ。

人はみな美しいものに魅かれます。

私は、表よりも中の美に魅かれます。

なぜなら長く楽しくいれるのだから。

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和についてちょっと。

「和」を辞書で調べてみると、①和らぐ(やわらぐ)、和む(なごむ)②日本的なのも③足す、加える④混ぜる

といったことが書いてあるのですが、

これらを要約すると、「和」とは日本伝統的なものだけでなく、いろんな要素を混ざり合って、心が和むものをつくりだすことを意味しているように思います。

日本の歴史でいえば、常に海外からの影響を受け古代においては中国、近代はヨーロッパ、現代はアメリカの文化やや社会に仕組みを取り入れてきました。

影響を受けるといっても、今の中国のように、そのまま受け入れるのではなく、日本の良さを保ちつつ、「足したり、加えたり」して、自国の新しいものを生み出してきたように思います。

うまく吟味し、発展させるところが、日本の最も優れたところだと思います。

日本は昔から、繊細で清楚な美意識をもち、勤勉で、ものづくりに対して妥協しない姿勢が特徴で、今なお変わらず持ち続けています。

着物や織物、染め物などが代表的で、あの繊細美は日本独特のものでしょう。

最近、いろんなものづくりをする業種の方々と接する機会が多く、「中国に仕事が流れて仕事が減ってきて、今後が心配だ」とお話を聞くのですが、

中国にもアメリカにもできないものがあるはずです。

日本では到底成功しないといわれていた、自動車産業も今では世界一、その他でも今なお日本産のものは高級品として扱われています。

小さな島国では考えられない発展を成し遂げてきたと思います。
お人好しの人種なのですから、交渉能力で勝てる訳がありませんので、すべて技術のおかげでしょう。

短期間のことで考えれば、しんどいかもしれませんが、モノの価値観はやはり自国でしか生めないものだと私は思います。

自分の又自国の技術を信じ邁進してほしいなと思います。

それが日本って国なんですから。

今日はちょっと大きな話題でした。

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土壁のススメ

こんにちは、水谷です。

今回ご紹介するのが昔懐かしい土壁

写真のように、土壁は壁の中に竹を編み込んで、そこに土を塗り込んで造るんです。
今では、こんな手の込んだ作業は、なかなかみることはありませんよね。

ところで、皆さんの生まれ故郷はどこですか?
地域によっては、まだまだたくさん土壁の家が多く残る所もあると思います。

夏休みに故郷へ帰省し、ひんやりと澄んだ空気に触れ、心地良く感じたことはありませんか?
「エアコンの風」とは一味も二味も違った、凛とした清涼感、それこそ、まさに「土壁」のなせる技なのです。

なぜ、土壁は涼しいかというと、土が空気中にある湿気を調湿してくれるからです。

軽石を想像してもらえば、わかりやすいと思います。
軽石に水滴をつけると一瞬のうちに水を吸い取りますよね。
それが、石や土は吸湿(放湿)作用があるからです。

 

夏の場合は、土が湿度を吸ってくれるので、室温が一定だとしても、室内の湿度が下がるため、涼しく感じるのです。

逆に冬の場合は、土が湿気を放湿してくれるため、室内が乾燥せずに快適に過ごせるのです。

土壁の家は年間通じて40~60%の湿度に保たれるので、人が心地良く、快適に生活できる湿度なのです。

そう、土壁の家は、高温多湿な日本の夏にとって最適な家なのです。

一方、冬の土壁の家は、昔の民家のイメージから寒いと思われがちですが、現在の断熱材を付加することで、暖かく、また、土壁は蓄熱作用がありますので、一度暖められた室内はなかなか冷めることがありません。

「土」ってすごく良くできていますよね。

快適に過ごすためにやっぱり自然のものを使うのが一番ですよ。

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