「木の温もりは欲しいけれど、山小屋のような重厚感は出したくない」そんな時、桧と白い壁の組み合わせは、空間に凛とした清涼感をもたらしてくれます。
素材の対比で、空間を「整える」
板張りの内装を検討する際、木目を主張しすぎると落ち着かない空間になりがちです。私たちは、他の素材とのバランスを大切にしています。
・十和田石×漆喰壁×桧(天井)
壁に飾る絵の色を邪魔しないように、床は落ち着いた十和田石、壁は柔らかな砂漆喰、そして天井に桧を配しました。
引き算の美学で、すっきりとした空間に仕上げています。
・モルタル(灰黒)×桧
あえて床に暗いトーンのモルタル(灰黒)を合わせることで、桧の白さと美しさをより一層際立たせています。
ディテールへのこだわり
玄関アプローチでは、壁と天井に桧を使用。
板と板の間に3mmの目地(隙間)を設け、ラインを揃えて丁寧に張り込んでいます、。
職人の工夫
壁の一部には、「隠し扉」を設けています。取っ手をデザインに溶け込ませ、収納としての機能を持ちつつ、一枚の壁のように美しく納めました。
色彩のバランスをコントロールする
・圧迫感を抑える「明るさ」
床が杉材の場合、天井まで杉にすると色の割合が多すぎて圧迫感が出ることがあります。
そんな時は、天井に桧を使うことで空間をパッと明るく、軽やかに見せることができます。
・経年変化をデザインする。
外部の軒や鏡板にも桧を使用しますが、ここでは独自の塗装を施します。
クリア塗装に「白」を微量に混ぜることで、紫外線を防ぎつつ、桧が最も美しい「おろしたての白さ」を長く保てるように工夫しています。
清潔感を求めて:洗面カウンターへの活用
洗面空間には、清潔感あふれる桧がよく似合います。
桧は水に強い特性を持っていますが、水シミやカビを防ぐためには適切な塗装とメンテナンスが不可欠です。
美しさを保つコツ
使用後にサッと水を拭き取ること、そして換気をしっかり行うこと。
このひと手間で、桧の清涼感を長く楽しむことができます。
結び:暮らしの「挿し色」としての桧
桧は主役にもなれますが、空間を整える「挿し色」として使うことで、その真価を発揮します。
あならの住まいにも、桧で心地よい風が通るような清涼感を取り入れてみませんか?
「桧の白さを活かすために。一日のリズムを整える『明暗』のバランス術」





