アウトドア収納と趣味のための玄関土間 香芝の家ver

趣味のアウトドアを活かした玄関土間

香芝の家の玄関土間はアウトドアを楽しむご家族のために色々と盛りこんだ計画となっています。
最近ではキャンプや自転車、家庭菜園など趣味を楽しみ方が多いため、今回の事例は参考になるかと思います。

さて、香芝の家のお施主さんの計画時のご要望としては、
アウトドア道具を収納できるように。
車から出し入れしやすいように。
土間で木工するスペースが欲しい。

座ってPCができるスペースが欲しい
ということでした。
このご要望をどのように組み込んだのかは項目に分けてお話したいと思います。

はじめに

玄関と玄関収納(外で使う収納を入れる空間)は区切る話がありました。
しかし、区切ってしまうと、各々が狭苦しくなり返って使いづらくなるため、玄関と玄関収納は一体とすることで多機能での利用ができる計画としました。その代りに後で説明しますが、お客さんの室内への動線と家族の室内への動線を別々に設けるようにしました。

玄関収納としてのこだわり

この玄関収納スペースでの収納するものとして、玄関に必要な靴や傘や雨具、趣味のキャンプ道具、釣り道具、木工の道具などになります。
収納物の形や大きさは様々なので、棚は固定せずにレールをつけて高さを可動できるようにしています。
雨具やコート、ウェットスーツなどを掛けれるようにハンガーパイプも取り付けています。
写真に写っている白い扉の部分は下駄箱になっていて、あとはオープン収納としています。

扉を多くつけるとコストがかさむので、扉なしで利用してもいいところはオープンにするといいと思います。
無印などのかごで区分けして利用してもらうとすっきりするかなと思います。

作業スペースとしてのこだわり

このスペースの床は比較的安価なモルタルですので、外で使うものを気軽に置いたり、自転車や木工の作業で汚しても水で簡単に流せます。

また屋内なので気軽に部屋へ行き来出来きますし、雨の日でも自転車などはここに置けたり作業は苦なくできます。寒い暑い時も快適です。

今回の場合ガラス戸と格子網戸を全開口できるようにしましたので、雨の日でも外部の軒下まで作業スペースが使えるので広々と使えます。

玄関収納の動線計画

この玄関土間の位置は駐車スペースに隣接したところに設け、軒ぎいぎりまで車を寄せれるので、雨の日でもほとんど濡れずに、荷物の出し入れができます。
駐車スペース→玄関収納での動線がとても短く、他の部屋とも交差することがないのでとてもシンプルな出し入れができるのでとても便利です。

なんといっても、靴を脱がなくて収納を出し入れできるのは思った以上に便利ですよ。

この住まいは敷地の間口が広いためにこういったカーポート前に玄関土間収納を設けることができたのですが、敷地によってできないことが多いのですが、家の中にどこかこういった土間のスペースがあれば外と中がより濃い関係性ができます。

このスペースの両側から室内にアクセスできるようにしました。
図面左側はウォークインクローゼットへ右側はリビングへ直接アクセスできるようになっています。
主に左側のウォークインクローゼットへのアクセスは、家族用の裏動線的な扱いで、
帰宅してウォークインクローゼットでコートや服を脱いでカバンもここに置いて、リビングへ向かう。
右側のリビングへ通じる動線は通常の玄関としての使い方で、例えばお客さんを招き入れた際にはこちらから通してリビングへ。食材などもキッチン側であるこちらからアクセスするほうが便利です。
自由に左右からアクセスできることで回遊性があり、使い勝手がとてもいいです。

まとめ

家はただ住めればいいというわけではなく、そのご家族の休日の楽しみでもある趣味や日常の使いやすさなども組み込んだ家づくりが必要だと思っています。

ですので、この土間のスペースは香芝の家の方にとって必要な空間で、参考として見て頂ければと思います。土地の大きさや間取りや家族構成や趣味などどの家も皆違ってきますので、計画時にどのように暮らしていきたいかなどをお聞きできるとその家族らしい家づくりができるのだと思います。