畳の間ににじり口風の開口部

にじり口とは、わかりやすくいうと茶室のお客さんが利用する小さな出入口。
高さが2尺3寸 約697mmで幅は2尺一寸 約636mm。

にじり口の説明は省略して・・・

畳の間から見える庭を楽しみたい。
座った時から見える切り取った下草の庭を楽しみたい。

そんなときに
にじり口のような、頭が少し出せるくらいの高さ約900~1300mmくらいの開口を設けるのが好きなんです。

そもそも、畳の間は座るとこ。ずっと立っていることはないです。
座った時の目線は板の間と比べると椅子の高さ分は低いのです。

ですので、板間と畳の間の建具の高さ(外建具)は違うのが当然なのです。
和室から外の庭を鑑賞する際は、やはり座った時の目線を意識しないといけません。
意味なく大きくすると見えたくない生活感あるものが見えてしまいますので、雰囲気が台無しになってしまいます。キレイな切り絵のように絞ってあげるのです。

これは藤井寺の家で、お父様の陶器を飾る趣味の部屋で、北庭を鑑賞できる北窓があります。


落ち着いた空間に仕上がってます。
いかがですか?