■設計主旨
働き盛りの子世帯とそのお母様が、同居を始める為の二世帯住宅をご希望でした。
新興住宅地の一画にあるこの土地の特徴は、敷地の北西に雑木林があること。
田舎暮らしをされていたお母様が少しでも自然を感じられるよう、雑木林のあるこの土地を購入されました。
南東側は採光条件は良いものの、道路に面し騒音が気になります。
静かな住空間を作るべく、建物を雑木林側に寄せて配置。日当りを得る為に中庭を設けました。
プライベート空間へのアプローチは、通り土間を潜って中庭を挟んである其々の玄関から。
中庭の存在が、生活様式の異なる二世帯に程良い距離感をもたらします。
どの部屋からも中庭の緑や雑木林の自然を感じられ、家全体が和みの空間です。
一筆の屋根の下に住空間とガレージを収めた一見平屋建のような佇まいは、周囲にも調和していま
す。やさしい素材を用いた懐かしく新しいデザインで、世代を超えた上質な空間作りに努めました。
建築地 兵庫県神戸市舞多聞西
家族構成 お母さん、ご夫婦、子供2人
用途地域 第一種低層住居専用地域
構造規模 木造在来軸組2階建て
敷地面積 662.49㎡(200.40坪)
延床面積 196.26㎡(59.36坪) 『1階139.95㎡(42.33坪)2階56.31㎡(17.03坪)』
施工 輝建設株式会社
<主な仕上げ>
構造材 三重県熊野材
造作材 三重県熊野材
床材 三重県熊野材 杉赤勝ち210mm幅、30mm厚
屋根 ガルバリウム鋼板縦はぜ葺き
外壁 カキリシン壁 赤杉張り
内壁 土壁中塗り仕上げ・薩摩中霧島壁ライト
天井 杉垂木構造現し・赤杉上小・珪藻土クロス