昔の家、特に京都の町家によく見ることができる格子。
窓先に取りつけたり、装飾的な効果もあるため欄間や襖、障子等の内部建具にも付けられていました。
でも、最近ではあまり見かけなくなりました。
なんでだろ??手間暇がかかるからかな。
周期的に木が並んでいる姿はとっても美しいです。
見た目のデザイン性から生まれたわけでなく、室内の採光と通風を確保しつつ、外部からの進入と視界を制限できる効果としての機能から生まれたものなのです。
日本人は昔から、家の中でも外の風景を楽しむといった、家の中にまで自然を取り込む習性にあります。
そのための手段として、格子は大変役に立つアイテムなのです。
規則正しく並んだ格子の影や反射した光はとても風情があってなぜか癒される。
夜になると、室内の明かりが外の格子を照らし、建物が行燈のような雰囲気がでます。
格子こそ機能美だと思います。
以前の施工例