御津の家のLDKには、勾配なりに登り梁が入っていて、それが室内の天井として見えるようになっています。
表面に見えるので、木を厳選し、美しい木を利用することによって家は益々きれいな家になっていきます。
ですので、木造の家づくりにとって、木を選別することはとても大切なことなんです。
製材してもらった時の写真がありますので、少し過程をここに残しときたいなと思います。
お施主様にも材となった木しか見てないので、過程を少し知ることでまた愛着もわくのかなと思います。
登り梁がこんなでかい丸太から製材されているのです。
想像以上にでかいです。
製材する方は木を製材する前から、「この丸太はキレイな材が取れる」ことがわかっていて、この目利きも重要な仕事なんです。
むやみやたらに製材したらどれだけ丸太があっても在庫ばかりが増える一方ですよね。
製材する前の段階で切り取った材がキレイ(節が少ないもの)なものかどうか、丸太の表面を見るだけでは私にはさっぱりわかりませんが、長年の経験値からくる目利きでしょうね。
活きのいいマグロの目利きとかと似てますね。
こうして見せ場の登り梁はトロを利用し、残った部分は下地材として利用するなど、一本の丸太から無駄なくどれだけ製品として使えるか歩留り(ぶどまり)といって、も製材側の腕の見せ所です。
こんな感じで、木でも丸太から取る箇所によって見え方や役割が違ってきます。
ですので、木が見える家はとても奥深かったりします。
きれな材ですね。
家づくりにおいて、現場だけでなく、見えない過程が多くて、いろんなことへのこだわりが詰まってキレイな家へと完成していきます。
その材を現場の大工さんがまた技術を奮って、出来上がっていくあたりが家づくりの面白いところです。