御津の家は周りに建物がなく自然豊かな借景が美しいところでした。
プランをする前に、以前から建っていた家の室内から眺めて見て、1階からは切りとった景色がとてもキレイでした。
2階から見る景色は1階とまた違った、空と山がいい具合に見える壮大さを感じれて、どちらからも楽しめるようにしたいなと考えてました。
1階からの風景
2階からの風景
結果として、1階は南と西の角を開口部とし、木製の全開口の建具を設ける選択としました。
高さもそれほど高くせず、ピクチャーウインドウのように切り取った景色がうつるように。
また、できるだけ景色がキレイに写るように、少し工夫をして建具の枠を隠しガラス面だけが見えるようにしました。
ほぼ平屋建てになっているのですが、小さな2階には壮大な景色を感じ取れるように月見台を設けました。
稲が育つ10月、コスモスも咲く11月もとてもキレイな色になっています。
こんな色とりどりの自然がある中に室内に人工的な色はいらないのです。
こういった、季節ごとに変わる色合いは室内の装飾とは比べられないくらい綺麗で飽きのこないものだと思います。
お施主様の感受性の豊さと相まってそれを感じれる家づくりをすることができました。
田舎だと自然なことだけど、都会だと得れないもの。
家事や仕事に忙しいご家族で、利便性よりもこういった自然に価値観を見いだせるのはうれしいことだと思いました。
お子様ももし都会にでていくことになって、家を建てることになったら、少しでも自然を感じれる家づくりをしてくれるのかなとひそかな期待をしてます。