無垢フローリングに適した材は?

今回 中庭のある家には、三種類の床のフローリングを使っています。
1階洗面以外には唐松(からまつ)15mm・洗面には桧15mm、2階には杉の30mmを使いました。

三種類のフローリングを体感できたのですが、
右から杉30mm、桧15mm、杉熱圧15mm、唐松15mm
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私はけっこう足の裏が敏感で、床に五分以上立ったままだとすぐに足の裏が痛くなるんですが、私の足の感触だと、杉の30mmが柔らかくて一番いい感じです。

唐松・桧はちょっと私にとっては痛いですかね。

おそらく、皆さんはあまり感触的にわからないかもしれませんが、

小さなお子さんは一目瞭然で、杉の床だとすぐに座り込んで遊びだします。
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杉が一番柔らかくて足触りがいいのはなぜか??

木材を顕微鏡でみると隙間(すきま)だらけで、体積の半分以上はこの空隙でできています。
木材の繊維単体の重さはあまり変わらず、空気がどの位入っているかによって木の硬さ・やわらかさが決まります。
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杉 気乾比重 0.38 桧 気乾比重 0.41 唐松 気乾比重 0.53

気乾比重とは、
木には空気以外にも水を含んでいるため、樹種の違いの硬さを比較するには、含水率を同じ条件でする必要があります。

含水率(15%くらい)を一定にしたときの比重を気乾比重といいます。
ですので、気乾比重は樹脂の硬さを比較することができます。

杉が一番低いということは杉が一番空気を多く含んでいるということで、
ペアガラスでわかるとおり、空気層は断熱性が上がります。

だから杉が温かく、柔らかいんです。

杉のフローリングは30mmの厚さのものを使っているのですが、15mmだと、薄すぎて下地の固さの感触が伝わってきます。

また、熱で圧縮したものもあるのですが、それは圧をかけることで、空気層がなくなるため、本来杉が持っている柔らかさや温かさを失ってしまいます。

ですので、あまりおすすめしません。
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無垢のフローリング好きな方多いですけど、

フローリングにクッションを敷いて座るなどして、直接フローリングに座らない方が多いような気がします。

それは多分、硬く、ひんやりするからなのでしょう。

もともと日本の生活は、畳に座って座卓で御飯を食べ、布団を敷いて寝ていたように、床には座るという習慣があります。

椅子にすわるというよりも地べたに座りたくなります。
ソファーに座るのもなんか狭くるしいような気もしますしね。

杉ってほんとイイくらいにやらかいし、温かいので、ダイレクトに座ることができます。

直に座らないのであれば、その他でもいいのですが、やはり、地べたで座り込むのであれば、杉のフローリングの硬さ・温かさが一番いいように思います。

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