土壁の夏

今の季節、ジメジメしてなんだか体がだるいですよね。

日本独特のこの湿気。
気温はそれほど高くないのに、汗が吹き出てしてきます。

もうクーラーなしでは寝れない方も多いんじゃないでしょうか。

タイマーをセットし、眠りにつくころに消しても、朝起きるとなんだか体がだるい。

空調に頼りたくなくても、頼らざる負えないですよね。

昔はなにわともあれ、空調なんてなくて生活してたんですよね。

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昔ながらの土壁の家に住んでいる方たちのお話では、夏にクーラーを使ってない時でも涼しさを感じるといいます。

私が住んでいるごく普通の家では、クーラー無しで「涼しい」なんて皆無です。

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新建材A 高断熱住宅 外壁 モルタル30mm グラスウール70mm 内壁合板30mm(熱抵抗値0.532h㎡k/ki)

新建材B 低断熱住宅 外壁 モルタル30mm グラスウール8.5mm 内壁合板30mm(熱抵抗値0.083h㎡k/ki)

土壁A  土壁+付加断熱 杉板10mm 中空層20mm 土壁70mm 内壁漆喰10mm モルタル30mm (熱抵抗値0.532h㎡k/ki)

土壁B   土壁 杉板10mm 中空層20mm 土壁70mm  内壁漆喰10mm モルタル30mm (熱抵抗値0.532h㎡k/ki)

※熱抵抗値とは、熱の伝わりにくさを示す値で、数値が大きほど、熱を通しにくいということです。
土壁と新建材を比較できるために、新建材Aと土壁A 新建材Bと土壁B それぞれ熱抵抗値を同じにしてある。 AとBを比較すると6.4倍の熱抵抗です。

上にあるような仕様で、普通の断熱材を使った壁と土壁を比較した実験データをみると、

夏の3日間(冷房なし)の室内の気温の記録では、特に日中では、土壁ABは外気温と比べ3~4℃、新建材ABと比べて2℃程度気温が下がっていました。

土壁AとBではあんまり変わらない結果だったので、外断熱(付加断熱)は夏においてはあまり効果がないみたいです。

また、外気温の変動に伴って新建材ABは変動してたのですが、土壁はAB共に変動が少なかった。

室内の温度の変動が少ないということは、外部の気温の変化に左右されないってことだから外としっかり遮熱できてているってことになります。

土壁の熱容量が大きい(蓄熱性がいい)ことがこの結果の要因ですね。

土壁の無断熱でも新建材の高断熱の家よりも快適なのは面白い結果です。

あと、土を使う一番のメリットはやっかいな湿気を吸収してくれることです。

土の調湿性については別のページで。

夏において、新建材と比べ、室内の温度も若干下がり、外気に影響受けることなく室内を一定に保て、そして、湿気を吸収してくれる。

快適になるはずです。

実際に実験してみたくなりました。
土壁をする予定があるので、ちょっとやってみようかな。

いいものと分かっていても、物的根拠がないとね。

あと、夏において快適する方法として

◆風を通す
◆土壁の蓄熱性を利用した、土間の蓄冷
◆強い日射しを遮る(ひさし・簾、緑)

後日検討したいと思います。
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