私の田舎も平屋の土壁造りでした。
土間にキッチンがあって、隣接したところにかまど。
夏は縁側に座り、風鈴の音を聞きながらスイカを食べた記憶があります。
クーラなんてなくて、それでもあんまり不快感はなかったです。
窓はほとんど開けっ放しで、ひんやりとした風が行き来して気持ちよかった。
都会の家では感じれないこのひんやりとした風は、土壁によるものが大きいでしょう。
しかし、冬は寒かった記憶が・・・
まあ、寒い地域だからというのもありますが、家の中も外も暖がなければあんまり変わらず、あらゆるところから外気が入ってきて寒かった。
これは、土というよりも土壁の収縮による建物のあらゆる隙間が、熱が自由に行き来できてしまうことが寒さ原因になっているのです。
最近の土壁では、土の収縮を考慮した、構造部材にチリシャクリをいれる。
外壁を張る。仕上げ塗をかける。サッシを用いる。ペアガラスを使うなど、すきま風がはいりにくく、することで断熱性も相対的に向上したつくりになってきています。
しかし、土とグラスウールやポリスチレンなどの断熱材単体の熱伝導率(熱の伝わりやすさ)と比較すると、断然グラスウールの方が断熱性はいいので、土を断熱材と扱うよりも蓄熱材として捉えるほうがいいように思います。
次回は断熱をどう考えるのか?考えたいと思います。
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