天井の仕上げとして、構造の一部である登り梁を見せるケースもしばしばあります。
堺の家では2階にLDKを設け、天井は登り梁を見せる仕様にしました。
毎回登り梁のサイズと間隔は微妙に変化させるようにしていて、今回は45幅の180幅の大きさで228mmの間隔にしました。
今まで登り梁を採用した中で一番間隔を狭く、その上勾配も変化させているので、とても動的な天井になっています。
天井がダイナミックなこともあり、壁などはシンプルにして調和させています。
なぜ、連続した天井の中で、勾配を変えているかというと、
勾配の天井はだんだんと天井が高くなっいくのは当たり前のことなのですが、
その高さが高すぎたり、低すぎたりすると空間が落ち着かないものになるので、室内の空間の心地よい高さにするにあたって調整するとそうなったという感じです。
登り梁の天井をよりきれいに見えるように壁は白にしていて、
写真ではわかりにくいですが、障子も少し白塗装することによってをうるさくならないように工夫しています。
このように、天井を構造表し(登り梁を見せる)仕様にした場合は、壁などの素材はできるだけシンプルに木を減らすようにすることが大切かなと思います。
逆にすっきりとした白壁の天井にする場合は造作のもの(木枠)で木の動きをつけるようにしています。
木と壁のバランスを整えることが大切です。