新築やリフォーム・リノベーションなどを手掛けるところといえばハウスメーカー、工務店、設計事務所となります。
設計事務所と家づくりをする場合に、ハウスメーカーや工務店と大きく異なる点といえば、「設計」は設計事務所がして、「工事」は工務店がする点で、「設計と工事が別々の契約になる」ことが大きな違いです。
これがけっこう重要なことなんです。
お客さんは、家づくりを計画してから、完成するまで、すべてのやりとりを建築士とすることとなります。
工事をする工務店さんとはお客さんが直接やり取りするのではなく、建築士がお客さんの「代理人」となって工務店さんと家づくりの内容や値段、現場での検査などをやり取りをします。
この点に非常に意味があるのです。
家づくりは一生に一度の買い物ですので、失敗はしたくありません。
しかし、家づくりは「何もかもわからないことだらけ・・・」。
信頼関係がなければ、いい家づくりはできませんと以前お伝えしましたが、何を買うのもそうですが、「ものを売る相手に信頼を置く」ことはむずかしいことです。
その点、設計事務所は、お客さんの「代理人」として、どんな工事に、どれだけの費用をかけ、どんな家をつくるのか・・・建てる側でもなく、中立的な立場でもなく、あくまでお客さんサイドに立って物事を考え、判断するのです。
だから、信頼関係を保ちながら、お客さんと一緒に家づくりができるんです。
いい家づくりにするには、このスタイルが一番いいと思うのです。
けれど、住まう人にとっては、何十年もの長い月日を過ごす家なのだから、じっくりと取り組んで、納得のいく後悔のない家づくりをして頂きたいと心から願います。