小さい家の7つのメリット

はじめに

24坪の家

長年家づくりを設計してきて、一番とも思える肝となる点は家の大きさです。
結論として家は小さいに越したことないです。
大きくすることがあまりにもデメリットが多すぎて建てた後にどうしようもない問題点に直面します。
デメリットは後にお話しするとして、
今回は大きくすることの問題点ではなく、小さい家にすることでのメリットを7つ紹介したいと思います。

質を上げることができる

面積の大小は費用に大きく影響するところで、面積に比例して総費用は上がっていきます。
と考えると、必要最小限に小さくすれば、その分別のところに費用を回すことができます。

質を上げることは、見た目がよくなるだけでなく、耐久年数を増したり、光熱費が削減できたりします。
ですので、暮らした後のランニングコストを考慮し、できるだけいい素材を選ぶことは、長い目で見れば賢いコストバランスです。

日当たりが良く、風が抜ける家づくりができる

敷地が北側の道路一方しか開いておらず、残りの三方は隣の家が境界線ギリギリに建っているこんな条件での家づくりは都会ではよくある光景です。
敷地いっぱいに家を建てようと思うと、日当たりは日射が直接入ることできない北側にしか期待できません。

かといって日照条件のよい、南側に開けている土地を探しても、そういう土地は大抵高くてなかなか手が出せません。

小さな家にすれば、比較的方角を気にせず家を配置できるので土地の条件に縛られることなく、日当たりのよい家づくりができます。

冷暖房効率が高いので光熱費が安い

小さい家は当然冷暖房に使うエネルギーも少なくて済み、毎月の光熱費の負担は軽減します。

従来のように部屋ごとに暖めたり、冷やしたりすると結露やヒートショックの原因にもなりますので、家の中をできるだけオープンにし、空気を循環させ家全体を一定の温度にすることが大切です。

空間利用率が高い

部屋に行くためだけの廊下や来客のための客間などの利用頻度が少ない部屋を省くことで、すべての空間を効率よく使えます。

寝室や子供部屋を必要最大限小さくても、外に庭を設け視界を通したり、吹き抜けを設けたりするなどして、部屋を圧迫感を感じないようにする工夫はたくさんあります。

また、子供が巣立った後のことまで考慮した間取りにしておくことで生涯無駄のない効率的に利用できれる家になります。

緑やアプローチを充実させて生活にゆとりがもてる

自分の家で自然を感じながら生活できることはとても贅沢なことです。
庭に咲く四季折々の花を眺めながらの食事や会話は家事や仕事の疲れを癒してくれます。

居心地のいい空間は部屋の広さや機器などの利便性だけで解決してくれるものでもなく、自然を感じることも大切なことだと思います。

建物をコンパクトにすることで、少しのスペースが確保でき、植物を植えることで心のゆとりが生まれます。

掃除が楽

単純にスペースが少ないので、掃除が楽です。
家が建った後の建物のメンテンナンスも少なくできます。
多忙のあなた、老後の出費をできるだけ減らしたいあなたにとって、掃除が楽でメンテナンスも少なくなることは魅力的ではないでしょうか。

無駄なものを置かなくなる

片付けられない悩みの解決方法として、スペースを限定するといいと聞きます。
スペースが多いとモノが溢れかえり、どこに何があるか分からず、かえって使いづらくなります。
小さいスペースはすっきり暮らすための意識改革を促してくれます。