やっぱり縁が欲しい。

外でもない中でもない、部屋でもない廊下でもない。
この曖昧な場所がきもちいい。
「縁えん」

昔は当たり前のようにあって、軒に翳した風鈴の音を聞きながら、井戸で冷やしたスイカを食べたり、蚊取り線香の匂いの中で、外の花火をみたり・・・
楽しいことをする場、居心地のいい場という印象です。
en3以前設計をさせて頂いた『ほたるの家』では、川に面して大きな縁を設けました。
それも夏に川に訪れるホタルを見るため。
en5ゆったりと観賞できるように、造り付けの椅子も造りました。
ホタルを鑑賞するだけでなく、子供の遊び場にもいいし、大人でも風や陽を感じながら読書もいい。
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自然に変化する四季の様子は何年経っても飽きがこないので、こんなところで過ごせる空間はぜいたくで至福の時間を味わます。

生活空間を一部削ってでもこういう空間造るだけの価値はあります。