襖を使う

よく襖を使います。
襖とは、木で作った骨組の両面に紙や布を張ったもので、比較的安価なものです。

昔の住まいでいえば、2間続きの和室の部屋と部屋の間や押入れの建具などによく利用され、ちょっと柄の入った古臭いイメージがあると思います。
最近の家づくりでは、めっきり使われなくなってきてますが、私はよく利用します。
何か懐かしい感じがするものが好きというのもありますし、昔からあるいいものを現代に変化させて利用したいと思っています。

紙の質感がなんとも言えないやわらかい雰囲気を作ってくれます。

紙は高知県の土佐の和紙を利用してます。
楮(こうぞ)三椏(みつまた)雁皮(がんび)わらや麻、ケナフなど天然の植物を原料としてるので、住むにつれて風合いが増しますのも魅力です。

私の主な使い方として、茶室にあるような縁を無しにする「坊主襖」と呼ばれる襖をよく利用します。
ちょっとでも紙をキレイに見せたいという想いでこういう使い方をしています。

ただ、縁のところも紙を巻いているので、開け閉めする際に縁をもってしまうと汚れやすく、劣化しやすいので、引き手をとって引いてもらうことになります。
かなりめんどくさい方は縁を木で回してください。

和室以外でも、ふんわりと間仕切りたいときに襖を利用すると重たくなく圧迫感もないですよ。