土壁のススメ

こんにちは、水谷です。

今回ご紹介するのが昔懐かしい土壁

写真のように、土壁は壁の中に竹を編み込んで、そこに土を塗り込んで造るんです。
今では、こんな手の込んだ作業は、なかなかみることはありませんよね。

ところで、皆さんの生まれ故郷はどこですか?
地域によっては、まだまだたくさん土壁の家が多く残る所もあると思います。

夏休みに故郷へ帰省し、ひんやりと澄んだ空気に触れ、心地良く感じたことはありませんか?
「エアコンの風」とは一味も二味も違った、凛とした清涼感、それこそ、まさに「土壁」のなせる技なのです。

なぜ、土壁は涼しいかというと、土が空気中にある湿気を調湿してくれるからです。

軽石を想像してもらえば、わかりやすいと思います。
軽石に水滴をつけると一瞬のうちに水を吸い取りますよね。
それが、石や土は吸湿(放湿)作用があるからです。

夏の場合は、土が湿度を吸ってくれるので、室温が一定だとしても、室内の湿度が下がるため、涼しく感じるのです。

逆に冬の場合は、土が湿気を放湿してくれるため、室内が乾燥せずに快適に過ごせるのです。

土壁の家は年間通じて40~60%の湿度に保たれるので、人が心地良く、快適に生活できる湿度なのです。

そう、土壁の家は、高温多湿な日本の夏にとって最適な家なのです。

一方、冬の土壁の家は、昔の民家のイメージから寒いと思われがちですが、現在の断熱材を付加することで、暖かく、また、土壁は蓄熱作用がありますので、一度暖められた室内はなかなか冷めることがありません。

「土」ってすごく良くできていますよね。

快適に過ごすためにやっぱり自然のものを使うのが一番ですよ。

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