土壁の付加断熱

現在計画中のお家で、昔ながらの竹を編んで、土を塗る土壁造をするのですが、

前にもお話しました、土壁は蓄熱性(保温性)と調湿性に期待しているが、断熱材としてはちょっと無理があります。(土壁熱伝導率0.69W/m・kで一般的な繊維系断熱材の1/10以下の断熱性)

そのため、付加断熱という形で、土壁の外に断熱材をいれるように考えているのですが、何にしようか迷っています。

施工性、断熱性、コストを考えて何がベターなのか。

土壁の外側に付加させるため、あまり厚さが大きいものを選ぶと施工性が悪くなる。

そのため、薄くしたいのですが、
熱抵抗値=厚さ/熱伝導率となるので、

計算式から、厚さに比例し、熱伝導率に反比例するため、今回は厚さを厚くできないので、熱伝導率が低いものを選ぶしかない。

そうすればグラスウールなどの繊維系の断熱材だと密度を上げると熱伝導率が下がります。

床・屋根・ガラスの仕様を検討した上で、
壁の付加断熱の熱抵抗値0.972㎡・k/w以上にしようと考えています。(省エネ等級3~4)

グラスウール16K(密度16kg/m3) 熱伝導率 0.045W/(m・k)
グラスウール32K(密度32kg/m3) 熱伝導率 0.038W/(m・k)

厚さ40mmを考えているので、
0.04m/0.045w/m・k=0.888㎡・k/w <0.972 NG
0.04m/0.038w/m・k=1.052㎡・k/w >0.972 OK

グラスウールなら密度32k以上のものを使わないといけませんね。

発泡系のものだと、熱伝導率がもう少し低いから厚みも薄く出来そうだけど、施工性はどうだろう?

コストで考えるとやはりグラスウールなどの繊維系かな。

土壁と断熱材の間の結露についても考えないといけませんね。
何がいいかもう少し検討します。

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