京都岩倉の家 現場レベル測定

今日は既存建物の解体が終わったので、敷地の地盤の高さを測りに行ってきました。
敷地の高さを測るときはいつもドキドキします。

なぜかというと、敷地の地面が比較的平らだと思っていても、目視って意外とあてにならなくて、
思っている以上に高低差が大きくて建物と庭、カーポートとの高低差が計画範囲内で納まらないケースもあるからです。

今回は道路も登りだったので、敷地の左右では少し高低差があることは想定してました。
以前もお話したかもですが、設計GLを敷地内のどの高さがいいのか色んな要素を考えて決めます。

今回でいうと、
駐車場と建物の高低差をあまり大きくならないように。→階段や擁壁が高くなる。
道路との高低差をどう考えるか→道路からアプローチする階段やスロープが必要になる
敷地内の植栽、縁石とは添わせるように→縁石を超えると土が留まらない
土をあまり漉き取らないように→基礎工事での土の処分費が嵩む

汚水・雨水配管が深さが変わってくる→水道工事の費用が変わってくる
などなど

すべてを考慮して決めます。
測定した地点の数値をまとめて、設計GLを考えたいと思います。

建物が出来上がるまでに、こうした地味ではあるけど、重要なことが多くて・・・
地味なことをシビヤに検討決定することでいい家になると思います。

敷地調査のあと、敷地と道路の間の水路について調べたいので役所へ行ってきました。

敷地は道路に接道しておらず、水路をまたいでいます。(敷地が2mの接道しないといけない)
もうこのケースは何回も経験してますが、地によって法規は様々で、
今回この地は水路は道路扱いのため接道してるということになり、占用許可申請みたいなものが不要になります。
あと、水路使用として月々の使用料を払わなくてもよく水利組合いの許可も不要です。

今回は楽なパターンです。

全国統一してくれれば毎回調べなくてもいいし、役所の人も手間もないのに・・・

水路に通路橋を架けるのですが、それは京都市へ申請が必要で、指定の仕様で工事しなければいけないみたいです。
今回50㎝ほどの幅の水路なのでそれほど大掛かりな通路橋にならず、書類も簡単そうでよかったです。

水路があるおかげで少し申請が手間かかるのですが、
水路は何か風情があって好きなので、まあいいとしましょー。


殺伐としたこの敷地がどう変化するのか、まめに更新していきたいと思いますので、見ていってください。
完成時には見学できるようにしたいと思います。