家づくりに必要な図面

フローの家づくりの図面について。

図面は大きく分けて4種類、
平面図、立面図などの基本図面、
電気、水道などの設備図、
木骨組、コンクリート基礎などの構造図、
細かな納まりが出てくる箇所の施工図になります。

大体全部で新築だと、80枚~100枚くらいになります。

それらの図面がどういったことが書かれているのはあまり想像がつかないと思いますので、少し紹介したいと思います。

基本設計図面

・配置図

敷地に対して、どの位置に建物が配置にされるかを確認することができる図面になっています。
建物と敷地の他に、庭、車庫、植栽、道路の位置、幅員、隣地境界線、道路境界線、敷地内の高低差、敷地と道路の高低差、真北方向なども配置図に描かれています。

この図面で人や車などの動線も確認することができます。

・各階平面詳細図
平面図は一番馴染み深いと思います。
平面プラン図をもとに柱、壁、サッシや内部建具の位置など、詳しく描かれたものです。

・立面図
住宅を横から見た投影図をです。
姿図ともいい、建物の外観デザインを表します。
住宅の高さや幅、屋根の勾配、軒の出、地盤面との関係などが描かれています。
北側斜線や道路斜線などの高さの制限にはこの立面図で検討し、確認します

・カナ計図(最低東西・南北2枚)
家全体の縦断面図の詳細版です。基礎から軒先までを含む建物全体の高さ、基礎の高さ、構造骨組の高さ、天井高さ、素材などをみることができる図面になっています。
建物にとって高さの関係性はとても重要な要素のひとつで、この図面で、建物のシルエット、バランスも決まってくるので、重要な図面です。

・展開図 
展開図は各室をA・B・C・Dの4つの分けて、室内の垂直方向の姿図が描かれています。
壁・床・天井の高さ。窓の高さ、鴨居などの造作や照明器具の取り付け位置・高さ、コンセント・スイッチの位置・高さなどがこの展開図で把握できるようになっています。

木製建具図面
・木製建具のデザイン、大きさ、樹種、ガラスの種類、建具に使う金物を記しています。

敷地図面1階平面詳細図 矩計図119ダイニング・リビング展開図

設備図面

住宅内の電気、電話、照明、換気扇、その他、ガスや給排水設備の設置位置を示した平面図をいいます。

・各階電気設備図面
平面図に電気メーターから室内分電盤、各部屋に配線されていく経路、
コンセント・スイッチ、電源、TEL、TV、照明・換気扇の位置を描いています。
どこで点滅するのかがわかるように、スイッチの位置と照明を線でつないで関係を示しています。
各部屋の照明器具、コンセント、スイッチの数と位置をしっかりチェックすることが重要です。
使う予定の家電製品をすべてリストアップし、それらが予定どおりの場所に配置できるか、コンセントが付いているかを確認するためにも必要な図面です。
家具の置き場所にコンセントが重なってしまい、コンセントが使えなくなるケースもありがちなので注意が必要です。

・給排水設備図
給水においては、敷地内の水道メーターから宅内に引き込む配管のルート、お風呂、洗面、キッチンなどの水、湯からの配管ルートが描かれています。

排水においては、敷地内の最終枡から宅内への排水経路、宅内のトイレ、洗面などの汚水から、外部の枡への経路などを記載。
雨水の樋から雨水桝への経路などが記載されています。

・ガス設備
ガスメータの位置、ガスコンロ・給湯器などガスを利用する経路を記載しています。

・設備承認図
トイレ・ユニットバス、キッチン各メーカーの承認図
給水、排水、電源の位置などが描かれた図面です。
各品番位よって給水、排水の位置が変わってきますので、注意が必要です。
配管工事は工事初期になりますので、この時点では各設備の選定は決まっていなければいけません。
30-1階電気設備図27-1階給排水図設備図

構造図面

コンクリート基礎や構造骨組の図面になっています。
みなさんがご覧になってもわかりにくいかもしれません。
家が完成し、柱や梁など、表面的に見えなくなる部分が多いため、どこに柱・梁がはいっているか?どの大きさの部材が入っているかなど、
リフォームやメンテナンスする際に非常に重要になってきます。
あるとないでは、おそらくリフォームする際でも調査費用が変わってきますので、大事にもっておく必要があります。
・基礎伏図(平面)
・基礎断面詳細図
・土台伏図(平面)
・2階床伏図
・小屋伏図
・屋根伏図
・各軸組図
・柱加工図(貫)
・梁加工図

37基礎伏図2階床伏図
1階柱しゃくり位置図梁加工図

詳細図面

展開図や平面図の縮尺では描ききれなかった、細かな納まり部分をさらに拡大させて、原寸に近い形で図面を描きます。
特に造作キッチンや家具図面、建具廻りの木枠部分、縁などになります。

木枠の寸法や納め方によって空間の見え方が変わってきます。
限られたスペースの中でいかに有効に空間取りできるかミリ単位で検討することで、居心地の良い空間にできます。
そのため、詳細図面で細い寸法で検討し、図面化します。

・軒先・けらば詳細図
・全体造作枠組図
・木製建具納まり詳細図
・サッシ納まり詳細図
・家具詳細図
・各木部納まり詳細図
・造作キッチン納まり図
・造作浴室納まり図(ハーフユニット・在来)
・その他

外部木製建具網戸詳細図一般バルコニーデッキ詳細図

各リスト類

家づくりにおいて、
外部仕上げ表・内部仕上げ表、設備機器リスト表、照明器具リスト
09内部仕上表_v1132照明器具リスト_v11

おそらく、私たちが描く図面はちょっと多くて、お施主さんに製本図面をお渡しする際に、図面の分厚さを見て、「ここまでたくさん図面を描くとは思わなかった」と、驚かれる事がよくあります。

図面は適切に現場の職人さんに伝えるために必要なものだけでなく、住んでからのメンテナンス、50年後の大規模なリフォームの際にも必要になってくる非常に重要なものなのです。

建物が完成し、見えない部分がどのようになっているのか?分からないとなるとリフォームする際に困難になるのです。

不都合が出たときに原因を探るには目視だけでは解決できないことが多々あります。
なぜそのようなことが起こったのかを根本的に解決するためには、図面は不可欠なものになってきます。

ですので、今だけでなく、将来のためにもできるだけ細かく精度の高い図面を書くようにしています。