築90年「土壁の焼鳥屋」

先日、大阪で築90年の長屋の焼鳥屋に行ってきました。

建物を見る楽しみとおいしいものを食べられる楽しみ。

こんな幸せなことはありません。

日本人は特に、昔から食と住とは、すごく密着していて、桜や紅葉など綺麗なロケーションで、食事をしたり、お酒を飲んだりすることが好きですよね。

居心地の良い空間で、食事をすればなんだか気分がいいです。
(ここの店は料理だけでもおいしいです)

家においてもそうで、奇抜な空間よりも、落ち着いた居心地の良い空間のほうが、食は進みます。

料理に自信のない方は、発想を変え、シチュエーションでごまかしてみてはどうでしょか(笑)

ちょっと脱線しました。ここの店は、土壁にカマド、土間など、昔ながらのアイテムがたくさんで、京都のおばーちゃん家にいるみたいでいい気分でした。

料理もこだわりがあって、特に鳥の刺身が美味しかったです。

写真一番左が肝。これ特におススメ。

想像通り、中庭もありました。長屋は縦長の建物なので、部屋全体に光や風を入れるためには中庭は必須です。

ここの中庭は2坪くらいの大きさで、夜でかなり蒸し暑かったので、、光と風を感じることはできませんでしたが、いい雰囲気を漂わしていました。

蚊取り線香のにおいがして、少年時代の思い出がよみがえりそうで、団扇を扇ぎながら、スイカを食べれば、いい絵が取れそうです。

トイレの洗面ボールには釜を使っていました。斬新ですね。
なんともオシャレ。写真撮り忘れたので、次回撮りますね。

その周辺にも長屋のカフェや洋服屋がありその一部の町だけが昔にタイムスリップした街並みになっています。

あまりよく見てないので、また探索にいこーと思います。

大阪でも昔ながらの空間を楽しめるところがあるのって、いいですよね。

一度行ってみてください。

ちなみにこの店、オーナーが自ら改装したみたいです。

いいセンスしてますね。

イミテーションをつけて飾ろうとしてしまいがちですが、うまく建物の歴史を継承したものになっています。

ホントお勧めですよ。

可真人(カマド)
大阪府大阪市北区浮田1-5-23

大阪駅から谷町線中崎町駅 一番出口 徒歩5分です。
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京町家から学ぶ「通り庭」のススメ

今回は、私がよく取り入れる「通り庭」をご紹介します

「通り庭」って、ご存じですか?

通り庭は、京都の町家で見ることができ、玄関から裏庭までの土間の部分のことをさします。(間取り図参照)

京都の町家は、「ウナギの寝床」と表現されるように、敷地の幅が狭く奥行きが長いため、そのまま縦長に建物を造ってしまうと、それぞれの部屋に満遍なく光や風を取り込むことができないのです

そのため、どの部屋にも光や風が奥まで入り込めるようにするために、「中庭」や「通り庭」が造られたのです。

通り庭の一部には台所があるのですが、(間取り図参照)
当時は石釜で木を燃やして火をおこしていたため、台所を土間がある通り庭に設けていたのです。

また、台所の上部には、火袋といわれる吹き抜けがあって、天井にある天窓から煙を外に逃がしていました。
そういえば、私のおばあちゃんの家も台所は土間にありました。

当時は今のように冷暖房や換気設備がないので、
建物を工夫する知恵で、自然の力をうまく取り入れることで快適に暮らしていたのです。

■知恵で作られた通り庭

靴を脱がずに通り抜けできるため、人の出入りや商品の搬入などがスムーズにできる。

風の通り道としての役割があり、新鮮な空気を出し入れができる。

室内の奥まで光を採り入れることができる。

といったメリットは現在の家でも充分取り入れることができますよね。

今省エネやエコといったことをよく耳にすると思うのですが、暑さや寒さをがまんしたり、省エネ器具に頼らなくても、建物の工夫でできることもあるのです。

キッチンを土間にというのは、今ではちょっと難しいですが、通り庭のような半外部的な土間やアプローチは有効だと思います。

また、少し距離の長い通り庭や玄関アプローチの足元に咲く四季の花を眺めながら帰宅するのも趣があっていいと思うのですが。

すこし心に余裕もてる空間はいかがです?

図面及び上部写真は京都町家資料館さんから転載したものです。

「通り庭、玄関アプローチ」施工例


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