土壁 裏返し

外周部から荒壁を塗り、約一週間が経ちました。

引き続き、室内側から外周部で塗った土と同じものを塗っています。これを「裏返し」というんですが。

室内の壁は見え掛かりとなるので、外から塗った時よりも慎重に進めないといけないんです。

貫が入っているところは木が収縮したりとかして、室内の壁がひび割れしちゃう可能性があるんで、昔は貫のところに長いスサを入れて、壁が割れないように工夫をしていました。( 貫伏せ)

現在はより強力な、ガラス繊維のファイバーテープというものを使っています。
さかん屋さんが「こっちのほうがいいよ。」と見せてくれました。
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これを貫のところに土と一緒に塗りこんで、準備はOK。
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写真を見るとキレイに仕上がっているので仕上げのように見えますが、これで完了ではないですよ。

土を乾燥させて割れたところを利用して、今塗った土よりも細かい粒の土でまた塗り重ねていきます。

これだけ多くの土をぬるんだから、調湿性は期待できますよね。

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土壁 荒壁の動画

土を塗っている動画を少し撮ったので、UPしておきます。
下の動画は土にスサを混ぜ、土をポンプを通して、ホースで流すために、水を加え、硬さを調節しているところです。

いとも簡単に塗ってる様がかっこいい。
鏝板にいとも簡単に土をのせていますが、かなり重たくて、私の場合左手一本では持つことさえできないですよ。

左官の仕事って、豪快かつ繊細。

人の手でしたとは思えないくらい、壁の表面が平滑に。

一人前になるためには最低10年はかかるそうです。
年月かけて修行をし、人ができないことをいとも簡単にしてしまう。

かっこいい。

ホースからでてくる土をみてると、スッキリした感があって、癒されます。

ついでに建物横の里道から外観を撮ってみました。

現地に行くと妙見山の通り道みたいで、よく声をかけられます。

いつオープンするんですか?パン屋ですか?カフェですか?旅館ですか?

と住宅とは思えないらしいです。

あと、
ここを設計した人は?と聞かれ、「私なんですが」、と答えるとびっくりされます。
わからないらしいです。

服装がゆるすぎるんでしょうか?顔が栄えないんでしょうか?
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玄関土間 豆砂利洗い出し仕上げ 

玄関の土間の工事のようすです。

今ではタイルが主流になってますが、左官屋さんが塗った土間もいいもんですよ。

今回は豆砂利洗い出しといって昔からある土間の仕上げの一つで、

種石とモルタルを練り混ぜて、塗ります。
その後、表面を水洗いして細かい石を表面に浮き出させるために、水洗いするんです。

また、種石が骨材としての機能を持つため、ヒビ割れに強く、セメント以上に耐久性に優れ、昔からに幅広く使われた仕上げ方法です。最近ではあんまりみないかな?

塗る前に左官屋さんにサンプルを作ってもらいました。

今回は青色と白色ベースの石で3分(9mm)の大きさなのサンプルを作ってもらいました。

結局、お客さんと話し合って、白色のもう少し小さい2分(6mm)のものに決定しました。

いよいよ工事です。

土間の巾木(側面を先に塗ります)
側面は施工性から1分(3mm)の豆砂利を使うことになりました。

巾木に豆砂利を塗りつけるためのモルタルの下地を塗った状態です。

豆砂利を塗ったあとに、洗ってます。
いつも思うのですが、石流れ落ちないのかなと。

石はそのまま残ってます。微妙な水の圧力なのでしょうね。
さすが職人技。

引き続き、土間。この状態でもキレイなのでこのままでも良さそう。
いつも思うのですが、塗りたてが一番キレイ。

刷毛でモルタルにうもった石を出してます。
左官屋さんの仕事は力強く塗る作業と繊細に力を抜く作業とあって奥が深そう。
一度やってみたいな。

いい感じに仕上がったのですが、画像が粗い。残念。

見たいかたは、現地まで。
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そとん壁

今回はよく使ってる外壁の自然素材「そとん壁」をご紹介します。

そとん壁の原料はシラス(白砂、白州)といって、鹿児島県湾北部の「あいらカルデラ火山」の噴火によって発生した火砕流が堆積されたものです。簡単にいえば火山灰です。

特徴として、高温での熱処理によって焼き固めたもので、着色もしていないので、紫外線や風雨といった自然環境に対して、退色・劣化がほとんどありません。

下の写真は合成樹脂のリシン吹き付けという外壁材で、比較的安価のため、一般的に使われている外壁材です。

合成樹脂の外壁は10年くらいで、色が黒ずんで劣化していくので、その都度塗り換えなければいけません。

そとん壁とリシン壁の値段を比較すると、そとん壁の方が高いですが、10年後、20年後を考えると、その都度、足場を組み立てて、リシンを塗り直す事を考えれば最初からそとん壁を使っておく方がお得です。

そとん壁の他の特徴として、

シラス粒子は珪藻土 と同じで、多孔質ですので、多くの空気を含むことができます。

空気を多く含むと、断熱性が高くなるので、室内を快適にすることができるんです。

また、化学樹脂を一切使っていない自然素材ですので、家を壊す際も土に還せるので地球に優しいです。

仕上げの模様ももイロイロあるのですが、かき落とし仕上げが主流です。

上下の写真がかき落とし仕上げの様子です。

最初にシラスをほぼ平らに塗っておいて、その後、お花で使う剣山のような物で表面をこすって、ボロボロと表面を削り落します。

全部削るのでないので安心して下さい。表面を凹凸が出るように削って、陰影をつけて、やわらかい風合いにします。

せっかく塗ったのに、ボロボロと削り落すのはもったないように思いますが・・・

贅沢ですね。

自然素材の風合いと質感が、庭や街の風景にすごく馴染みます。

>>光や風、自然を取り込む土壁の家 そとん壁かき落としの上一条波仕上げ 色 白
>>ほたるの家 土壁 そとん壁かき落としの上一条波仕上げ 色 w126 茶
>>自然の心地よさを感じる家 そとん壁かき落とし一部 スチロゴテ仕上げ 色w126茶
>>中庭のある家 そとん壁かき落としの上一条波仕上げ 色 白
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漆喰・珪藻土の塗り方動画

こんにちは、水谷です。

漆喰珪藻土のお話をさせて頂きました。

youtubeを見てみると、漆喰や珪藻を塗っている動画があったので、ご紹介します。

左官屋さんが鏝(こて)で漆喰を塗ってる動画です。
鏝でしっかり押えて塗ると、光沢が増して、綺麗な表情になります。

動画を見ていると、自分でもできそうな感じしませんか?
何回か塗り体験したことがあるのですが、すごいむずかしいですよ。

同じ力でまっすぐに鏝を動かさないといけないみたいで、これがなかなかできないんです。
簡単そうに塗っている左官屋さんの姿はまさしく「職人技」ですね。

動画の途中の「電話~」って声が庶民的でいい感じです。

漆喰のメンテナンスの動画です。

先ほど見た漆喰の動画の様につるっとした壁ではなく、この動画は、ラフに塗った壁にしてあるので、上から塗り足しても違和感なく、メンテナンスすることができます。
ちょっとしたキズやシミなら、塗り足さなくてもサンドペーパーで削れば綺麗になりますよ。

この動画はお父さんとお子さんが一緒に塗ってる様がかわいいです。

珪藻土はDIY製品もあるので、家族でも気軽に塗れます。
漆喰はちがって、雑に塗ってもけっこう味のある壁に仕上がります。

自分たちの家の壁を家族で塗れば、より一層愛着わきますね。
一度挑戦してみませんか?

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珪藻土(けいそうど)

■珪藻土(けいそうど

最近、室内に珪藻土が使われていることが多くなってきました。DIY製品も販売されていて、住まい手自ら塗ることもあるみたいです。

「珪藻土」は、海や湖などに生息していた植物性プランクトンの死骸が水底に沈んで、堆積してできたもで、みなさんの身近なところで言えば、煮炊きに使われる「七輪」(しちりん)が珪藻土から造られています。

煮炊きに使われている七輪から想像してみても、耐火性断熱性保温性が高いことがわかりますよね。

珪藻土 は写真のように無数の孔が空いている(多孔質)であるので、吸水性や保湿性が高く、遮音性も高いです。

これらの性質から、室内の壁には適した素材なのです。

また、結露 もしにくいため、カビやダニの発生を防いでくれます。

珪藻土は土壁と違って、粘り気がなく、乾燥しても固まらないので、セメントやせっこうなどの「凝固材」を混ぜて使わなければいけません。

合成樹脂を凝固材として使っている珪藻土もあり、樹脂は珪藻土の孔を塞いでしまい、本来の効果が発揮されないこともあるので、注意が必要です。

質感はすこし凹凸があるため陰影できるので、つるっとした漆喰とはまた違った表情をしています。

色土や顔料を混ぜて、いろんな色の壁にすることもでき、また、塗った上に、くしで線を入れたり、左官屋さんが塗っているこてで模様をつけたりして様々な表情も楽しむこともできます。

柱、梁、天井は杉無垢板、壁は珪藻土。

自然素材を使った室内は、空気もきれいなので、居心地がいいですよ。

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漆喰(しっくい)

こんにちは、水谷です。

室内の壁や天井の仕上げは「クロス」「塗り壁」「タイル、石」などがありますが、無垢板

などを床に使うのであれば、やはり「塗り壁」がおススメです。

「土壁」の時にもお話しましたが、「塗り壁」には、調湿効果があるので、多湿の日本の気候に適した素材なのです。さらに優れた耐火性能も特徴です。

塗り壁の種類としては、昔からある「漆喰」(しっくい)と最近注目されている「珪藻土」(けいそうど)が代表としてあげられます。

今回は漆喰についてお話しますね。

■漆喰

古くから城や寺社、土蔵などによく使われた、いわゆる「白い壁」が漆喰で、奈良や平安の時代からあったらしいです。

漆喰は、消石灰に砂や糊(のり)などを混ぜ、ひび割れを防ぐためのすさを混ぜ合わせて作られます。

「消石灰」とは、石灰石や貝殻などを高温で焼いたもので、糊(のり)は江戸時代より前は、食料として重要だった米が使われていたので、漆喰壁は権力と富のあかしだったみたいです。

江戸時代には、武家や貴族の接待など、格式の高い座敷の小壁などに塗られていました。

さらに、漆喰は耐火性耐久性が高かいので、近世の城の壁に塗られるようになって、城が増えるにつれ左官の技術が発展し、職人の数が増えたため、その後町家にも広がって漆喰壁は普及していったそうです。

漆喰壁は白色だけではなく、黒の漆喰も使われ、豪壮なイメージには人気があったみたいです。

今でも、田舎にいけば黒い壁をみることがありますが、あれが、黒漆喰です。

漆喰の特徴は硬くて、耐水性が高く、ツルっとしてとても光沢のある美しいです質感です。漆喰の壁に温かい色合いの照明をあてると、程良く反射して、美しい光を放ってくれます。

漆喰の白壁は室内を明るくしてくれ、また、自然素材なので、柱や梁の無垢材とすごく馴染みます。

漆喰の中でも、高知県の土佐漆喰は特に有名で、今でも、高知の住まいには決まって、外壁にも室内の壁にも漆喰が使われていますよ。

みなさん、高知に行った時には、ちょっと注目してみてください。

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