昨年を振り返って

昨年を少し振り返って。

昨年から始まり今年三月に竣工する新築が2件あります。
以前からブログでUPしている「蛍の家」「25坪の家」のことなのですが、
おかげさまで終始「楽しく」取り組むことができました。

年末年始にお客さんから「完成が楽しみですが、あと少しで終わってしまうのが、寂しいような気がする」と温かいお言葉も頂けたので、少しは私と同じように楽しんでくれたのかなと自負しています。

お客さんは私のブログを見てくれていて、共感してもらえた部分が多かったこともあり、スムーズに進めることができたような気がします。

いい家づくりにするためにはどうしたらいいのか?
その答えが私には少し見えたような気がします。

「信頼関係」が一番大事だといえば、なにか、薄っぺらく、上っ面な感じもするので・・・

「共感し合える関係」といった方がいいでしょうか。

お客さんと私「建築士」が家づくりの考えや趣向が同じ方向を向いていることが大切なのではないかと思うのです。

そのベクトルが同じ方向を向いていれば、肩肘を張ることもなく「家づくり」が楽しくできるのだと思うのです。

どちらの家も25坪から30坪といった、世間一般では「小さい家」になりますが、私は小さな家だからこそむしろ豊かな暮らしができると考えています。

「豊かな暮らし」ってただただ高価に見える素材や数値的な広いスペースといったゆとりから生まれるものではないような気がするんです。

居心地の良さこそが贅沢なものではないのかと思っています。

横(平面)や縦(立面)の無駄なスペースはそぎ落とし、必要最小限のスペースによりいい自然素材を使い・風の流れや光を最大限家全体に行きとどかせ、どこにいても四季を感じ取れる居心地の良い空間を目指す。

小さいゆえに起こりうる圧迫感は、庭や借景を通した視界の広がりや高低差、明暗の演出を利用することで、ゆとりは生まれます。

掃除きらいで物をあまり持ちたくない私の発想ですが、もしかしての予備スペースや意味をなさないスペースは贅沢なものではなく無駄な手間のかかるものだと思います。
生活していて居る場所って結構限定されていて、25坪くらいが許容範囲だと思うのですが。

「居心地の良い空間」の大切な要素の一つとして、土、無垢板といった自然の素材があげられます。

「蛍の家は」土壁で取り組んでいて、25坪の家も内装の壁や天井には薩摩中霧島壁(火山灰)です。
床には肌触りがよく、あったかい杉、カウンターや家具、建具のちょっとしたところにはチークやチェリーといった広葉樹を取り入れ、日増しに味わい深くなる素材を使っています。

また、庭、借景をリラックスできる空間で眺めることができるようにしています。

温熱環境として、どちらも薪ストーブを入れる予定で、この一台で冬は完全にまかなうことができます。。夏は補助としてエアコンを設置するけれど、風が通り抜けることができるので、快適なのではないでしょうか。

どちらの家も贅沢な感じはしますが、それはあまり余るお金があるわけでもなく、面積が小さいがためになせる技なんです。

家づくりって面白くて、高価であればいいものができるとは限らず、それよりも「住む感性」のほうが大事だと思います。

それは、家づくりに限ったことではなく、私の周りでも、生き方がオシャレだなとか、なにかとセンスあるなと思う人はいますが、決してお金持ちではないです。

感性が豊かなんだと思います。

ちょっとそれましたが、
周りの景色・庭を眺めたい
風や光といった自然を感じたい
四季を楽しみたい
経年変化する自然素材を使いたい

このあたりがお客さんと共感し合えたんではないかと思います。

2つともいい家になります。
「1年以上も建てる会社を探した」「予算上量産型の家しか建てれないとあきらめかけていたけど、奥さんの家づくりに対する執念」

が実を結びそうです。

ですので、みなさんもあきらめず、持っている感性を大事に共感しあえるプロを見つけ楽しむことがいい家になる秘訣なんだと思います。

それが私になればなお幸いですが・・・
今後もこのような家づくりができ、面白いお客さんの感性に触れて楽しめたら最高です。
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