木と土と障子


土壁の質感と杉が造り出す落ち着いた雰囲気に障子からこぼれる光。
なかなかいいです。

全体が明るく白に統一した空間もいいですが、歳を重ねるにつれて、陰影のある空間が落ち着くのかなと思ってます。
食でいえば、濃い味よりも素材そのもののを活かしたうす味を好むようになってくる感じでしょうか。
例えが、少し違うかな・・・

特に夜になると土壁の質感は落ち着きます。
花や絵を飾るお施主さんが多く、自然なものや人が手で描いた絵などは自然の素材壁がよく似合います。

最近思うことなのですが、
機械や電気製品など造る過程で、機械が精密な加工をしてくれるのだけど、建築は現場で職人さんたちが細かいところまで手で作るので、結果として同じものはなく職人さんの味がでます。
この人肌の仕上がりこそ醍醐味だと思ったりします。

全体を通して、たくさんの職人が入り、どこかで誤差は生じて、それをカバーし合うのですが、結果的によくできたところもあるが何かとうまくいかない(どこを許容とするかですが・・・)ところもあるのですが、それも人肌の仕上がりかなと。

昔に土壁の仕上がりがクロスと比べると荒いとご指摘を受けたことがあるのですが、
土壁に見えるクロスもあるのでそれを使うとその心配もない。
その代り自然な風合いは失われたりします。

どちらも望みたいけど、それはちょっとむずかしいかな。

前にも話しましたが土で塗るのに色にこだわるのも違うのと同じで、たくさんの人たちが手仕事をすると統一的な仕上げは機械のようには期待できない。
ですが、味は手に入る。

それで充分かな。

こういった自然の素材を多様する家づくりは特に職人さんに依るのですが、職人魂を引き出せれば、いい家になるんだと思います。

最終的にはなんでも人を敬う気持ちかな・・・

 

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